アニスシード

アニスは古くから香料や薬草として利用されてきました。古代エジプトではミイラを作る際の消臭・防腐剤として用いられ、古代ギリシアでは母乳の出を良くする・分泌期間を延ばす作用があると信じられていたそうです。
古代ローマでは胃もたれの解消としてアニスケーキを宴会のデザートに食べる文化があり、これが現在のウエディングケーキの元となったとも言われています。ケーキ
やビスケット、クッキーなどの焼き菓子の風味付けに広く使われています。
▼ 学名 : Pimpinella Anisum
▼ 科名 : セリ科
▼ 植物の主な産地 : ギリシア、スペイン、エジプト、中国
▼ 植物の説明 : 地中海東部地域が原産のセリ科の植物。古くから香料や薬草として利用 されてきた。
▼ 香りの特徴 : ややスパイシーで、ほのかに甘い風味。
▼ ノート : トップ〜ミドル
▼ 香りの強さ : 強
▼ 抽出部位 : 果実
▼ 精油製造法 : 水蒸気蒸留法
▼ 相性の良い精油 : ベルガモット、シダーウッド、プチグレイン、マンダリン、フェンネルスイート、レモン、ミルラ、サンダルウッド、ラベンダー
▼ こんな時にオススメ : 精神安定、気分を明るくさせる、気持ちをリフレッシュ、消化吸収を促進、消化不良の改善など。
▼ 使用上の注意 : 刺激が強いので低濃度で使用する。妊娠中・授乳中の方、幼児への利用は避けること。精油全般に言える安全な使い方を守ること。
カルダモン

最も古いスパイスのひとつで、ユーカリ油、樟脳、そしてレモン油の香りが入り混じったような樹脂系のさわやかで上品な香りがあり、「スパイスの女王」と呼ばれることがあります。「高貴な香り」と形容されることも多いです。
インド料理でカルダモンは「スパイスの女王」と呼ばれており、欠かせないスパイスの一つです。私たちの身近なものだとカレーやチャイに用いられています。
アーユルヴェーダでは3000年以上前から生薬として使われ、紀元前4世紀にはヨーロッパに伝わりました。中近東でも古くから調理用のスパイスとして用いられていました。長い歴史がある精油です。
▼ 学名 : Elettaria cardamomum
▼ 科名 : ショウガ科
▼ 植物の主な産地 : インド、スリランカ、グァテマラ
▼ 植物の説明 : ショウガ科の多年草。和名は小荳蒄(ショウズク、小豆蒄とも書く)。カーダモンとも呼ばれる。
▼ 香りの特徴 : 温かくスパイシーで、甘さもある香り。
▼ ノート : トップ
▼ 香りの強さ : 中〜強
▼ 抽出部位 : 種子
▼ 精油製造法 : 水蒸気蒸留法
▼ 相性の良い精油 : オレンジスイート、ベルガモット、ネロリ、ローズ、アニスシード、コリアンダー、イランイラン、シダーウッド、フランキンセンス
▼ こんな時にオススメ : 不安や恐怖を和らげる、精神の集中、リラックス効果。
▼ 使用上の注意 : 高濃度で使用すると肌に刺激があり、また、まれにアレルギー反応があるので、敏感肌の方は注意が必要。妊娠初期は使用を避ける。精油全般に言える安全な使い方を守ること。
キャロットシード

キャロットシードはニンジンの種ですが、原料となる人参はワイルドキャロットという野生種と呼ばれるものです。
「心身を浄化する」精油とも言われ、心をリフレッシュしてくれる効果があります。
▼ 学名 : Daucus carota
▼ 科名 : セリ科
▼ 植物の主な産地 : フランス、ドイツ、エジプト、インド
▼ 植物の説明 : 広範囲に生息している2年草で、レースのような白い小さな花を咲かせます。
▼ 香りの特徴 : ニンジンを思わせる独特なすっきりとした香り。
▼ ノート : ミドル
▼ 香りの強さ : 中
▼ 抽出部位 : 種子
▼ 精油製造法 : 水蒸気蒸留法
▼ 相性の良い精油 : オレンジスイート、ジュニパーベリー、ゼラニウム、プチグレン、ベルガモット、ライム、ローズマリー
▼ こんな時にオススメ : ストレスや疲れた心を癒す、肌のシミ・しわを予防
▼ 使用上の注意 : 香りが強いので少量が適量。妊娠中は使用しないください。精油全般に言える安全な使い方を守ること。
クローブリーフ

フトモモ科クローブの葉から抽出した精油。
クローブの蕾は釘のような形をしています。その名前も釘を意味する、ラテン語「clavus」に由来しています。クローブリーフの精油はクローブの葉から抽出されたもので、強く染み入るようなスパイシーな香りの中にまったりとした豊かな趣を合わせ持つ精油です。
眠気やだるさから解放され、気力を引き出してくれる香りです。
▼ 学名 : Eugenia caryophyllata
▼ 科名 : フトモモ科
▼ 植物の主な産地 : スリランカ
▼ 植物の説明 : 常緑高木で樹高は9mもある。花はクリーム色で年に2回開花する。葉は香りがありダークグリーン。
▼ 香りの特徴 : 強めのスパイシーさがあり、ややフルーティーさが加わる香り。
▼ ノート : ミドル〜ベース
▼ 香りの強さ : 強
▼ 抽出部位 : 葉
▼ 精油製造法 : 水蒸気蒸留法
▼ 相性の良い精油 : オレンジスイート、グレープフルーツ、ペパーミント、ローズマリー
▼ こんな時にオススメ : 記憶力や気分を高めたい、吐き気がある、下痢、皮膚がただれてる
▼ 使用上の注意 : 刺激が強いので使用量に注意。アルコール中毒症、前立腺癌、腎臓・肝臓に疾病がある人は使用しないでください。精油全般に言える安全な使い方を守ること。
コリアンダー

コリアンダーはバビロンの空中庭園に植えられていたとの伝説をもっています。古代エジプトでは「幸福をもたらすスパイス」と呼ばれ利用されてきており、昔から貴重なスパイスとして扱われてきました。
王家の墓からは、たくさんのコリアンダーの実が見つかったと言われておりいます。
▼ 学名 : Coriandrum sativum
▼ 科名 : セリ科
▼ 植物の主な産地 : ロシア、ルーマニア、インド、ハンガリー
▼ 植物の説明 : セリ科の一年草で、30〜90cm程まで育つ。
▼ 香りの特徴 : 甘くスパイシーな香草の香り。
▼ ノート : ミドル
▼ 香りの強さ : 中
▼ 抽出部位 : 種子
▼ 精油製造法 : 水蒸気蒸留法
▼ 相性の良い精油 : ローズマリー、レモン、プチグレイン、カルダモン、シトロネラ、ジュニパーベリー、ブラックペッパー
▼ こんな時にオススメ : 精神的疲労感、ストレス、気分をリフレッシュ、集中力アップ、食欲増進、ストレス性の便秘や下痢など。
▼ 使用上の注意 : 大量に使用した場合は知覚麻痺などを引き起こす危険性や、皮膚刺激を起こすことがありますので低濃度で使用する。刺激が強い精油ですので妊娠中・幼児は使用を控えること。精油全般に言える安全な使い方を守ること。
シナモンリーフ

シナモンリーフはニッキの香りの精油です。
シナモンはとても古いスパイスで、エジプト神話では不死鳥(フェニックス)はミルラとナルデ、そしてシナモンを集めた魔法の炎の中で一度焼死し、再びよみがえったとされています。旧約聖書の中でシバの女王がソロモン王に愛の贈り物としてシナモンを送ったエピソードも有名で、西洋ではクリスマスの香りとして、オレンジスイートと一緒にシナモンの香りが使われます。
スパイシーで甘い香りは、心と体を癒やし食欲をかきたててくれます。
▼ 学名 : Cinnamommum zeylanicum
▼ 科名 : クスノキ科
▼ 植物の主な産地 : スリランカ
▼ 植物の説明 : 香りのある樹皮を剥がして使います。高さ10cmくらいになる。お菓子や飲物によく利用されています。
▼ 香りの特徴 : 甘くスパイシーなニッキの香り。
▼ ノート : ベース
▼ 香りの強さ : 強
▼ 抽出部位 : 葉
▼ 精油製造法 : 水蒸気蒸留法
▼ 相性の良い精油 : オレンジスイート、グレープフルーツ、バニラ、ラベンダー、ローズマリー
▼ こんな時にオススメ : 無気力な心を元気づけたい、風邪ぎみ、消化不良、虫刺されの症状を抑えたい
▼ 使用上の注意 : 刺激が強いので1%以下に希釈して使用すること。妊婦・授乳中・乳幼児は使用しないでください。精油全般に言える安全な使い方を守ること。
ジンジャー

ジンジャー(生姜)は古くより世界各国で知られていたハーブで、日本や中国では血行をよくする・体を温める作用があることがよく知られていました。
インドや中国では紀元前500年頃から保存食や薬として用いられており、漢方の生薬としても用いられてきました。またヨーロッパにも紀元1世紀ごろには生姜が伝わっていたと言われています。
▼ 学名 : Zingiber officinalis
▼ 科名 : ショウガ科
▼ 植物の主な産地 : インド、ジャマイカ、中国、マダガスカル
▼ 植物の説明 : ショウガ科の多年草であり、野菜として食材に、また生薬として利用される。
▼ 香りの特徴 : 辛さと温かさがあるスパイシーな香り。
▼ ノート : トップ〜ミドル
▼ 香りの強さ : 中
▼ 抽出部位 : 根
▼ 精油製造法 : 水蒸気蒸留法
▼ 相性の良い精油 : オレンジスイート、ベルガモット、レモン、ライム、レモングラス、メイチャン、グレープフルーツ、ネロリ、ローズ、サイプレス、ユーカリ
▼ こんな時にオススメ : 集中力アップ、決断力の活性化、食欲不振、消化不良、冷え性やリウマチ、風邪やインフルエンザなど。
▼ 使用上の注意 : 妊娠初期の方は利用を避ける。皮膚刺激があるため敏感肌の方は注意して使用すること。香りが強いので使用量は少なめにする。精油全般に言える安全な使い方を守ること。
バニラ

甘くて優しいバニラの精油です。
バニラは世界最大のナチュラルフレーバーのひとつで、果実は長さ15〜30センチ、豆のさやのような形からバニラビーンズと呼ばれています。バニラの精油は基本的に香水やコロン作りの1素材としてブレンドするものです。
甘く優しいバニラの香りは気持ちを明るく盛り上げてくれるでしょう。
▼ 学名 : Vanilla planifolia
▼ 科名 : ラン科
▼ 植物の主な産地 : マダガスカル
▼ 植物の説明 : つる性の常緑多年草。草丈は15cmで葉は光沢があり円い。
▼ 香りの特徴 : 甘いバニラエッセンスの香り。
▼ ノート : ミドル〜ベース
▼ 香りの強さ : 強
▼ 抽出部位 : さや
▼ 精油製造法 : コールドプレス製法
▼ 相性の良い精油 : シナモンリーフ、オレンジスイート、マンダリン、ティートリー
▼ こんな時にオススメ : 気持ちを明るく盛り上げたい、リラックスしたい
▼ 使用上の注意 : 香りが強いので使用量に注意。皮膚への刺激があるので肌への使用量に注意。精油全般に言える安全な使い方を守ること。
ブラックペッパー

インドが原産の香辛料で、紀元前からインドの主要輸出品でした。
古代ローマでは金と同等の価値があるとも言われ、中世ヨーロッパでは税金の代わりにコショウを納めても良いとされるほど貴重なスパイスとして重宝されていたことは有名です。
ブラックペッパーは約4000年も前から医学療法としても使われており、アーユルヴェーダでは欠かせない材料の一つです。
▼ 学名 : Piper nigrum
▼ 科名 : コショウ科
▼ 植物の主な産地 : インド
▼ 植物の説明 : つる性の多年草。熱帯の海抜400〜500mほどの土地に生息します。果実の色は緑・赤・黒と変化します。
▼ 香りの特徴 : 刺激的でスパイシーな香り。
▼ ノート : トップ〜ミドル
▼ 香りの強さ : 中〜強
▼ 抽出部位 : 果実
▼ 精油製造法 : 水蒸気蒸留法
▼ 相性の良い精油 : オレンジスイート、グレープフルーツ、ペパーミント、ローズマリー
▼ こんな時にオススメ : 気分を高めたい、やる気を起こさせる、体が冷える時など。
▼ 使用上の注意 : 刺激が強いので使用量に注意。妊娠初期・肝臓病の人は避けること。精油全般に言える安全な使い方を守ること。
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